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19歳の女性が薬物関係の出会い系サイトで男性と知りあい,その男性とドライブに行き,山梨県内で行方不明になった事件を覚えているでしょうか。 4月6日には,女性の携帯電話から110番通報が何度かなされたのに,警察は事件性がないとして動かず,4月11日に,一緒にドライブに行っていた男性を監禁容疑で逮捕し,さらに4月12日に覚せい剤取締法違反で逮捕した事件です。 その当時は,あたかも,その男性が女性を監禁し,殺してしまったかのような報道がなされていました。 しかし,今週発売の週間現代によると,監禁罪で送検(送致)されたが,検察は,起訴しなかったようです。つまり,監禁罪の容疑がなかったと言うことです。 はたして,そのことを新聞やテレビは報道したでしょうか。監禁で逮捕しただけで,あたかも殺人まで犯したように報道し,被疑者の母親に突撃取材し,その母親が息子を擁護すると,母親まで人非人のように報道していたマスコミが多かったのを記憶しています。 ところが,監禁については容疑がなく,検察は処分保留としています。処分保留とは,便利な処分で,警察の体面を壊さないように,曖昧なまま捨て置くという処分です。我々弁護士の常識から言えば,ほとんど無罪です。 この事件で,マスコミが報道すべきは,4月6日段階で110番通報がなされているのに,初動捜査が遅れたことです。その点について,深く取材し,報道するのが,マスコミの役割だと思います。 ところがマスコミは,安易に,警察発表のみを鵜呑みにして,被疑者の悪性を垂れ流すだけです。さらには,関係のない,被疑者の母親まで取材し,その母親が自分の息子を擁護した発言をとらえ,その母親まで,人非人のように報道しました。 被疑者を憎む心情はわかりますが,それよりも重大なことは,被害者の早期救出でしょう。あるいは,犯人の早期検挙だと思います。そのためには,警察の初動捜査のミスを徹底的に追及するのが本筋だと思います。 |
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