死刑廃止

私は、学生時代から、死刑には反対でした。
その理由は、心情的なものです。
その当時は、大した考察をせずに、なんとなく、死刑は残酷だからやめた方が良いと思っていました。
そんな話しを他人にすることはありませんでした。
司法試験を勉強し始めたのは、社会人になって2年目からです。
少し、専門的な勉強をすると、より一層、死刑は廃止すべきと考えるようになりました。
理由は、えん罪の可能性が一番大きいです。
また、憲法を勉強すると、国家は国民に奉仕する存在だと分かります。国民に奉仕すべき国家が国民を殺すことは背理だと思うようになりました。
とは言え、日本国民の8割は死刑をやむなしと考えているようです。
弁護士になると、たまに、「先生は死刑をどのように考えますか」などと聞かれることがあります。
私は、私なりの理解を話しますが、良く言われるのは、「先生のお子さんが殺されても死刑に反対ですか」という質問です。
そのような時に、「国が死刑を執行するのは反対です。代わりに私が犯人を殺します」などと答えていました。私も若かったですね。
今は、単純に、死刑は廃止すべきと答えます。
千葉県で、イギリス人の英語教師が日本人に殺害された事件がありました。遺族が来日した時、日本の法律に従った処罰を求めていました。マスコミが死刑を望みますか、と聞いても、答えは同じでした。その答えに感銘を受けました。
果たして、私の親族が殺人の被害に遭った時に、同じ答えが出来るのか、理屈では、死刑廃止でも、親族が被害にあっても、理屈を通せるのか、自信はありません。
死刑を廃止するには、感情を超えた理性が必要です。
国民の多数がそのような理性を持つのは難しいと思います。司法試験に受かり、弁護士を30年以上しても、そのような理性を持っているか、疑問に感じることがあります。
やはり、政治家がリーダーシップを発揮することが必要だと思います。
ある調査によれば、国が死刑を廃止すれば、仕方ないと思う、という答えが半数を超えるようです。
政治家がそのようなリーダーシップを発揮するには、国民の応援が必要です。

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