有責配偶者からの離婚請求

浮気をして,自ら夫婦関係を破綻させた有責配偶者は,離婚請求できないとされています。このことは,ネット上の知識程度でも,皆さんよくご存じで,判例についても,よく知っています。そして,諦めてしまっている方が結構います。
しかし,諦めてしまっては,自分の人生を無駄にするだけではなく,相手の人生も無駄にするような気がします。
よろしければ、当事務所に相談してください。

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お互いに愛がなくなっているのに,法律上,夫婦関係を強制するのは,間違っていると思います。キリスト教の影響の強いところでは,神が結びつけた夫婦を人間が別れさせるのはいけないと考え,離婚を余り認めません。
しかし,日本では,世界でもまれな,協議離婚を認めています。つまり,日本人の考え方からは,お互いに嫌になったら,離婚届という紙一枚で離婚できるのがよいと,立法者は考えたのでしょう。多分,淡泊な性格の日本人には,それが合っているのだと思います。
問題は,有責配偶者にちゃんと責任を取らせることだと思います。慰謝料だけでなく,財産分与においても,扶養的な財産分与をちゃんと認めることが大事だと思います。その上で,お互いの人格・人生を尊重し,円満に別れる方がよいと思います。
皆さんがよく誤解しているのは,別居期間が少ないと有責配偶者からの離婚は認められないと簡単に考えていることです。たしかに,判例集や離婚マニュアルを見ると,そのように書かれています。しかし,離婚調停,離婚訴訟の実務は,そのような杓子定規なものではありません。
離婚時に分与する財産が少ないとしても,離婚後も,扶養的な財産分与の分割払いをさせて,離婚を成立させる調停や,あるいは,訴訟上の和解は結構あります。調停とか和解ですから,公開されるものではないので,判例集や離婚マニュアルに反映されないだけです。
一度は愛し合って一緒になった夫婦です。しかし,人生は長いもので,永遠に愛し合う夫婦もいますが,そうでない夫婦もいます。愛がなくなってまでも,無理やり一緒にいる必要はありません。人生を無駄にせず,お互いに新しい人生を切り拓けばよいと思います。

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